ソウル・ジャンクション

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「ジョン・コルトレーン/ソウル・ジャンクション」
Soul Junction – RED GARLAND QUINTET feat. JOHN COLTRANE & DONALD BYRD
Mono / Top Rank RANK-5084, 1961(ビクター・レコード)/ Prestige PRLP-7181, 1960
モダン・ジャズ名盤蒐集会 第21回選定盤(2)

入手したものの、くぐもった音質にどうにも印象の良くない一枚でしたが、カートリッジの交換を機に久しぶりに引っ張り出すと、これまでより一歩前に出た音で鳴ってくれました。心機一転、いまでは愛聴盤。
バラエティ豊かな楽曲で構成されたアルバムで、白眉は標題曲「Soul Junction」。15分を超える長尺のスロー・ブルーズは、その2/3までピアノ・トリオによるプレイを進めたのち、満を持してジョン・コルトレーンとドナルド・バードが登場。特にトリを執るバードの哀愁滲むソロが素晴らしのです。

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バド・シャンク・イン・コンサート 〜ジャズ・アット・カルテック

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「バド・シャンク・イン・コンサート 〜ジャズ・アット・カルテック」
The Bud Shank Quartet At Cal Tech – BUD SHANK
Mono / Pacific Jazz PFJ-5004, 195-(ビクター・レコード)/ Pacific Jazz PJ-1219, 1956

アートワークは『イラストのシャンク』。
ところが中身は、1956年にカリフォルニア工科大学で収録されたライヴ音源『At Cal Tech』です。
よく見るとジャケット左下のタイトル・クレジット部分が修正されています。確かにオリジナル米国盤のアートワークは、魅力的なアートワークが揃うパシフィック・ジャズのラインナップにあってに少々地味ですが、やることが大胆です。
この時期にビクターが販売したパシフィック・ジャズの国内盤ペラジャケには珍しく、美しいコーティングが施されていてアートワークの素晴らしさも3割増です。
本来の『イラストのシャンク』は、『Flute n’ Alto』のジャケット・デザインを使用し『Nature Boy』とタイトルを変えてリリースされています。

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ケニー・ドーハムの肖像

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「ケニー・ドーハムの肖像」
The Arrival Of Kenny Dorham – KENNY DORHAM
Mono / Top Rank RANK-5063, 1960(ビクター・レコード)/ Jaro JAM-5007, 1960

かねてより幻のマイナー・レーベルとして知られる「JARO」原盤。
ケニー・ドーハムがプレスティッジ傍系ニュー・ジャズに残した名作『Quiet Kenny(静かなるケニー)』のレコーディングから二ヵ月、静謐な空気が張りつめる前作とは対照的に、ハードバップの俗で尖った魅力がギラギラとこぼれます。
日本で人気の高いドーハムとはいえ、極めて小さなレーベルの作品が本国とほぼタイムラグなく紹介されたのには、ジャロがトップランク・レコード傘下のレーベルだったことが少なからず関係していたようです。
ジャロといえばもう一枚、J.R.モンテローズによるワンホーン・カルテットの傑作『The Message』。こちらもペラジャケでリリースされていたというウワサを耳にします。いつかはお目にかかれるでしょうか。

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ジャズ・イモータル

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「クリフォード・ブラウン/ジャズ・イモータル」
Jazz Immortal – CLIFFORD BROWN feat. ZOOT SIMMS
World Pacific PFJ-5051, 196-(ビクター・レコード)/ Pasific Jazz PJ-3, 1960

LPレコードにはじまり現行のCDに至るまで、日本盤独自の慣習として受け継がれる「帯(オビ)」。遅くとも60年代の極早い時期には付属していたと思われますが、いつごろ始められたものなのでしょうか?
50年も昔の古いレコードを蒐集するうえで、状態の良いオビに巡り会うことは、ある意味トップ・コンディションのレコードそのものを見つけ出すよりも遥かに難しいもの。ペラジャケの場合も然り。オビまで大切に保管されていた先の所有者に感謝しきりのチョットした宝物です。
ジャック・モントローズ編曲によるクリフォード・ブラウンの西海岸セッション集。ズート・シムズをフューチャーしたB面3曲目「Bones For Zoot」にブラウニーは不参加です。

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ブルース・ブルー

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「ブルース・ブルー」
Sonny Clark Trio – SONNY CLARK TRIO
Mono / Top Rank RANK-5032, 196-(ビクター)/ Time T-70010, 1960

「天才ソニー・クラークの遺産」
Sonny Clark Trio – SONNY CLARK / GEORGE DUVIVIER / MAX ROACH
Stereo / Time PS-1129-T, 1964(日本コロムビア)/ Time T-70010, 1960

タイム版『ソニー・クラーク・トリオ』のモノラル盤ペラジャケに巡り逢いました。
これまで、本作の国内初版は1964年発売のステレオ仕様日本コロムビア盤だと思い込んでいましたので嬉しい発見です。
ここ日本でとりわけ絶大な支持を得たピアニスト、ソニー・クラーク。
彼の人気を決定付けたのはブルーノートでの諸作ですが、小レーベル「タイム」に吹き込んだこのトリオ作品も聴き逃せません。ジャズ評論家・油井正一氏に「後ろ髪をひかれるような」と評されたそれとは一種趣の異なる、力強く前掛かりな打鍵が魅力的で、構成するのはいずれもクラークのペンによる粒ぞろいなオリジナル楽曲。なかでも作品を締めくくる「Sonia」は「Cool Struttin’」や「Blue Minor」にも決して引けを取らない名曲ではないかと。
ビクター作製モノラル盤はオリジナル米国盤仕様のアートワーク、コロムビア作製ステレオ盤は国内独自のデザインで発売されていました。

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テークス・チャージ

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「キャノンボール=ウィントン・ケリー/テークス・チャージ」
Cannonball Takes Charge – CANNONBALL ADDERLEY QUARTET
Stereo / Riverside SR-7108, 196-(ビクター・レコード)/ Riverside RLP-12-1148, 1959

ハードバップからファンキー、ボッサノヴァにアフロまで、幅広い音楽性で多作なキャノンボール・アダレイ。ところが、ことワンホーン作となるとその数の限られることに驚かされます。そんな稀少なワンホーン作品の一枚が、2組のリズム隊と共演したリバーサイドでの2作目『Cannonball Takes Charge』。
一曲のオリジナルを除きスタンダード/ポピュラーで固めた選曲がこのアルバムのミソかと。軽快にスウィングするウィントン・ケリーのピアノに呼応するように、膨よかな音色で闊達自在、悠々と歌うキャノンボールのアルト・サックス。
小難しいことは抜きにして、ジャズの喜びに身を委ねてみませんか。

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ブリリアント・コーナー

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「ブリリアント・コーナー」
Brilliant Corners – THELONIOUS MONK
Mono / London LC-1013, 1958(キング・レコード)/ Prestige RLP-12-226, 1956
アメリカン・ジャズ・シリーズ

「ブリリアント・コーナーズ」
Brilliant Corners – THELONIOUS MONK
Stereo / Riverside SR-7007, 1962(ビクター・レコード)/ Riverside RLP-1174, 1956

マイルス・デイヴィス『トランペット・ブルー』と双び、ペラジャケを語るうえで忘れてならないレコードが、50年代末にキング・レコードから発売されたセロニアス・モンクによる『Brilliant Corners』の初版。否。セロニアスにあらず、“シローニアス”・モンクです。
発売当時、国内には原盤権を持つリヴァーサイドと直接契約を取り付けられた企業がなく、英ロンドン・レーベルを経由し欧州盤の体裁に則って紹介されました。重量感のあるキング盤はラベルに深く溝が刻まれたフラット・ディスク。丁寧にプロダクトされたレコードからは、立体的でしなやかな再生音を体感することができます。
1962年にビクターがリヴァーサイドのライセンスを獲得すると、オリジナル・アートワークを採用したペラジャケ・レコードがモノラル、ステレオ両仕様で発売されています。60年代をむかえカナ表記もようやく“セロニアス”に落ち着きました。

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