ジョー・ジョーンズ・プラス・2

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「ジョー・ジョーンズ・プラス・2」
Jo Jones Plus Two – JO JONES TRIO
Mono / Vanguard VY-502, 196-(キング・レコード)/ Vanguard VRS-8525, 1958

キング・レコードが販売したヴァンガード・レーベル〈Jazz Showcase〉国内最初期盤の2枚目。イニシャル・リリース『Jon Jones Special』に続いてジョー・ジョーンズのリーダー作が選出されていました。
ジョーのしなやかなリズムワークは本作でも健在、真黒なブルーズ・フィーリングに溢れたレイ・ブライアントのピアニストを絶妙に引き立てます。
音に定評のあるヴァンガードとキングの組合わせだけあって音質は良好。パパ・ジョーの趣きあるポートレイトをあしらったオリジナル盤アートワークではアピールに乏しいと判断されたのか、味気ないジャケット・デザインに変更されてしまったのが残念です。

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ジャズ・イモータル

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「クリフォード・ブラウン/ジャズ・イモータル」
Jazz Immortal – CLIFFORD BROWN feat. ZOOT SIMMS
World Pacific PFJ-5051, 196-(ビクター・レコード)/ Pasific Jazz PJ-3, 1960

LPレコードにはじまり現行のCDに至るまで、日本盤独自の慣習として受け継がれる「帯(オビ)」。遅くとも60年代の極早い時期には付属していたと思われますが、いつごろ始められたものなのでしょうか?
50年も昔の古いレコードを蒐集するうえで、状態の良いオビに巡り会うことは、ある意味トップ・コンディションのレコードそのものを見つけ出すよりも遥かに難しいもの。ペラジャケの場合も然り。オビまで大切に保管されていた先の所有者に感謝しきりのチョットした宝物です。
ジャック・モントローズ編曲によるクリフォード・ブラウンの西海岸セッション集。ズート・シムズをフューチャーしたB面3曲目「Bones For Zoot」にブラウニーは不参加です。

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ブルース・ブルー

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「ブルース・ブルー」
Sonny Clark Trio – SONNY CLARK TRIO
Mono / Top Rank RANK-5032, 196-(ビクター)/ Time T-70010, 1960

「天才ソニー・クラークの遺産」
Sonny Clark Trio – SONNY CLARK / GEORGE DUVIVIER / MAX ROACH
Stereo / Time PS-1129-T, 1964(日本コロムビア)/ Time T-70010, 1960

タイム版『ソニー・クラーク・トリオ』のモノラル盤ペラジャケに巡り逢いました。
これまで、本作の国内初版は1964年発売のステレオ仕様日本コロムビア盤だと思い込んでいましたので嬉しい発見です。
ここ日本でとりわけ絶大な支持を得たピアニスト、ソニー・クラーク。
彼の人気を決定付けたのはブルーノートでの諸作ですが、小レーベル「タイム」に吹き込んだこのトリオ作品も聴き逃せません。ジャズ評論家・油井正一氏に「後ろ髪をひかれるような」と評されたそれとは一種趣の異なる、力強く前掛かりな打鍵が魅力的で、構成するのはいずれもクラークのペンによる粒ぞろいなオリジナル楽曲。なかでも作品を締めくくる「Sonia」は「Cool Struttin’」や「Blue Minor」にも決して引けを取らない名曲ではないかと。
ビクター作製モノラル盤はオリジナル米国盤仕様のアートワーク、コロムビア作製ステレオ盤は国内独自のデザインで発売されていました。

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ヘレン・メリルとクリフォード・ブラウン

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「ヘレン・メリルとクリフォード・ブラウン」
Helen Merrill – HELEN MERRILL with CLIFFORD BROWN
Mono / Mercury MC-3025, 196-(キング・レコード)/ EmArcy MG-36006, 1954
エマーシー・ジャズ・シリーズ


たかが国内盤。
それでも、雑然と詰め込まれた中古店の棚から、ズッシリとした感触とともに掴み上げたレコードがこんな一枚なら、体中の血が一段と熱を上げて駆け巡るのを感じるのです。
分厚いレコードは、ラベルに深く溝の刻まれたフラット・ディスク。インサートには歌詞カード。キングのエマーシー・ジャズ・シリーズには信頼が置けます。
ところが、針を沿わせて感じる違和感。耳を澄ませて目を凝らして合点。本来オープニングを飾るべき「Don’t Explain」とラストに収まっているはずの「’S Wonderful」、この2曲が入れ替わって収録されているのでした。

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テークス・チャージ

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「キャノンボール=ウィントン・ケリー/テークス・チャージ」
Cannonball Takes Charge – CANNONBALL ADDERLEY QUARTET
Stereo / Riverside SR-7108, 196-(ビクター・レコード)/ Riverside RLP-12-1148, 1959

ハードバップからファンキー、ボッサノヴァにアフロまで、幅広い音楽性で多作なキャノンボール・アダレイ。ところが、ことワンホーン作となるとその数の限られることに驚かされます。そんな稀少なワンホーン作品の一枚が、2組のリズム隊と共演したリバーサイドでの2作目『Cannonball Takes Charge』。
一曲のオリジナルを除きスタンダード/ポピュラーで固めた選曲がこのアルバムのミソかと。軽快にスウィングするウィントン・ケリーのピアノに呼応するように、膨よかな音色で闊達自在、悠々と歌うキャノンボールのアルト・サックス。
小難しいことは抜きにして、ジャズの喜びに身を委ねてみませんか。

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ブリリアント・コーナー

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「ブリリアント・コーナー」
Brilliant Corners – THELONIOUS MONK
Mono / London LC-1013, 1958(キング・レコード)/ Prestige RLP-12-226, 1956
アメリカン・ジャズ・シリーズ

「ブリリアント・コーナーズ」
Brilliant Corners – THELONIOUS MONK
Stereo / Riverside SR-7007, 1962(ビクター・レコード)/ Riverside RLP-1174, 1956

マイルス・デイヴィス『トランペット・ブルー』と双び、ペラジャケを語るうえで忘れてならないレコードが、50年代末にキング・レコードから発売されたセロニアス・モンクによる『Brilliant Corners』の初版。否。セロニアスにあらず、“シローニアス”・モンクです。
発売当時、国内には原盤権を持つリヴァーサイドと直接契約を取り付けられた企業がなく、英ロンドン・レーベルを経由し欧州盤の体裁に則って紹介されました。重量感のあるキング盤はラベルに深く溝が刻まれたフラット・ディスク。丁寧にプロダクトされたレコードからは、立体的でしなやかな再生音を体感することができます。
1962年にビクターがリヴァーサイドのライセンスを獲得すると、オリジナル・アートワークを採用したペラジャケ・レコードがモノラル、ステレオ両仕様で発売されています。60年代をむかえカナ表記もようやく“セロニアス”に落ち着きました。

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トランペット・ブルー

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「トランペット・ブルー」
Kind of Blue – MILES DAVIS
Mono / Columbia YL-143, 1960(日本コロムビア)/ Columbia CL-1355, 1959

「トランペット・ブルー」
Kind of Blue – MILES DAVIS
Stereo / Columbia YS-127, 1960(日本コロムビア)/ Columbia CS-8163, 1959

マイルス・デイヴィスの、ひいてはモダンジャズの歴史にひときわ輝く『Kind of Blue』。この傑作が初めて日本で紹介されるにあたり、与えられた邦題が『トランペット・ブルー』でした。
眼光鋭いマイルスが印象的なアートワークは、アルバム『Miles Ahead』の2NDジャケットをモチーフにして日本独自に誂えられたもの。米オリジナル盤同様にB面2曲のタイトルが入れ違って表記されています。
モノラル盤は、本国では既に使用されていなかったコロンビア「マルーン」ラベル。一方、ステレオ盤は米国オリジナルと同じ「6アイズ」ラベルです。ともに深溝の有るグルーヴ・ガード仕様。
日本式フリップバック・ジャケット、即ち「ペラジャケ」の歴史を象徴する一枚です。

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