テークス・チャージ

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「キャノンボール=ウィントン・ケリー/テークス・チャージ」
Cannonball Takes Charge – CANNONBALL ADDERLEY QUARTET
Stereo / Riverside SR-7108, 196-(ビクター・レコード)/ Riverside RLP-12-1148, 1959

ハードバップからファンキー、ボッサノヴァにアフロまで、幅広い音楽性で多作なキャノンボール・アダレイ。ところが、ことワンホーン作となるとその数の限られることに驚かされます。そんな稀少なワンホーン作品の一枚が、2組のリズム隊と共演したリバーサイドでの2作目『Cannonball Takes Charge』。
一曲のオリジナルを除きスタンダード/ポピュラーで固めた選曲がこのアルバムのミソかと。軽快にスウィングするウィントン・ケリーのピアノに呼応するように、膨よかな音色で闊達自在、悠々と歌うキャノンボールのアルト・サックス。
小難しいことは抜きにして、ジャズの喜びに身を委ねてみませんか。

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トランペット・ブルー

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「トランペット・ブルー」
Kind of Blue – MILES DAVIS
Mono / Columbia YL-143, 1960(日本コロムビア)/ Columbia CL-1355, 1959

「トランペット・ブルー」
Kind of Blue – MILES DAVIS
Stereo / Columbia YS-127, 1960(日本コロムビア)/ Columbia CS-8163, 1959

マイルス・デイヴィスの、ひいてはモダンジャズの歴史にひときわ輝く『Kind of Blue』。この傑作が初めて日本で紹介されるにあたり、与えられた邦題が『トランペット・ブルー』でした。
眼光鋭いマイルスが印象的なアートワークは、アルバム『Miles Ahead』の2NDジャケットをモチーフにして日本独自に誂えられたもの。米オリジナル盤同様にB面2曲のタイトルが入れ違って表記されています。
モノラル盤は、本国では既に使用されていなかったコロンビア「マルーン」ラベル。一方、ステレオ盤は米国オリジナルと同じ「6アイズ」ラベルです。ともに深溝の有るグルーヴ・ガード仕様。
日本式フリップバック・ジャケット、即ち「ペラジャケ」の歴史を象徴する一枚です。

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マイルスとJ.J./ジャズ・トラック

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「マイルスとJ.J./ジャズ・トラック」
Jazz Track – MILES DAVIS & J.J. JOHNSON
Mono / Columbia YL-159, 1960(日本コロムビア)/ Columbia CL-1268, 1958 / CL-1303, 1959

一見、マイルス・デイヴィスの『Jazz Track』。ところが、ジャケットをよく見れば「MILES & J.J.」の文字。
本来の『Jazz Track』は、仏映画『死刑台のエレベーター』のサウンド・トラックと1958年のレギュラー・セクステットによる音源で構成されたオムニバス盤ですが、本盤には58年セッションの3曲のみが収録され、残りをJ.J.ジョンソンのワンホーン・カルテットとして評価の高い『Blue Trombone』から抜粋した4トラックで編集した日本独自企画盤。
マイルス・グループ、ビル・エヴァンス在籍時のバラッドとハイテンポなJ.J.のトロンボーンが一度に楽しめるおいしいところ取りな一枚でした。

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ミルト・ジャクソンの芸術

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Plenty, Plenty Soul – MILT JACKSON
Atlantic ATL-5028, 1964(ビクター・レコード)/ Atlantic LP-1269, 1967

MJQから解き放たれたミルト・ジャクソンはまさにプレンティ、プレンティ・ソウル。
A面はクインシー・ジョーンズ指揮のもとに、これでもかと云わんばかりのオールスター・ナインテット、一転、B面はセクステットによるセッションで構成されていて、ミルトのヴァイブラフォンはいずれ劣らぬ熱量を発散しています。
掲載の国内ペラジャケ盤は、ジャケット裏に米国オリジナル盤のデザインが踏襲され、野口光久氏による日本語解説はインサート仕様。音質が芳しくないのが残念です。